ここに来て独立開業を目指すということ!
人に使われるのではなく、独立開業して自分の店舗を持つというのは誰にとっても一つの夢である。
上からあれこれ指図され拘束され続けるのはストレスが掛かってくる。
一生涯、そのような境遇にそのままでは留まってはおられないという気分にもなるはずである。
誰しも若いときであれば、自営業、自由業という職種には大きな魅力を感じるものである。
それも専門職がベストではないか。
しかしながらここ数年間は手厳しいコロナ禍の中での制約があって、思うように動けないというもどかしい状況が続いていた。
ようやくここに来て、どうにか前を見て動けるような展望が見えてきたのではあるまいか?
先日ある医療関係の方と初対面ではあったが、3時間ほど親しく話す機会があった。
話の内容は個人的な相談事に近いもので、その方の希望は将来代替医療の分野で独立して仕事がしたい、それもいわゆる整体療術の分野で開業したいということであった。
整体療術業のことは勿論であるが、今後どのような方策を採ったらいいのか参考になる話しを聞かせてもらえないだろかということであった。
普通の経営コンサルタントでは簡単には対応出来ないであろう相談事である。
当方も医療分野での伝統的な気功術には関心があったので、多少のご縁もあってわざわざ人伝にそうした話を聞きにこられたのであった。
その方は現在医療施設に勤務しておられて、すでに医療専門の国家資格を持っておられるということであった。
資格を持っておられるのに、何故にここで気功整体に関心を持たれているのか不思議に思われたのは事実である。
その辺りの事情を訊ねてみたところ、仕事上人の体に触れる機会が多いこともあっていつの間にかそうした特殊な感覚が自然に身に付いてきたのだという。
そこからいろいろと研鑽を積んでこられたのだという。
そうした経緯があったのであれば、当方も納得のいく話しということになる。
そうした感覚は最初はただ不思議に思えただけであったのだが、次第に面白くなってきて、気功の専門的な鍛錬も始められたらしい。
ただいま持っておられる国家資格には公的な開業権がないということなので、当方も一応そこらの状況はどうにか理解できたのであるが、その方がやってみたいのは気による施術、気功術による整体業ということであった。
詳しく聞いてみると以前から気功術について関心を持っておられただけでなく、独立を目指してこれまでにも高額のセミナーにも積極的に参加され自分なりに研究されてきたともいう。
日々気功の鍛錬もされているわけで、これまで真剣に取り組んでこられたことが話の端々でこちらにもそうした強い思いがそのまま伝わってきた。
私は率直に「それだけの思いと経験を積んでこられたのであれば、いますぐにでも独立開業されてもいいのではないですか?」とこたえた。
その方は、実際にそれだけの自信とそれなりの風格を持っておられるようにみえた。
しかしその方のお話では、現時点では収入の安定した医療に携わっておられるということであったが、やはり内心ではいろいろと経済的理由などで逡巡しておられるということのようであった。
それと同時に開業するという現実的な取り組みを進めていくにしても、その手順にいくつか不明な部分が出てきていて迷っておられた。
まず第一に、自分が実際に開業するのであれば公的な開業権のある国家資格が新たに必要ではないだろうかといわれる。
そのことに関しては、それはそれで至極筋の通った話でなのだが、私はその必要はないのではないかと率直に応えた。
気功整体を行うための正式な公的資格や免許などは日本には無いのだから、整体療術に関係の無い免許を資格を取得したところで何の意味もない。
実際にはそうした投資はここでは要らないということなのだ。
すでに専門職の国家ライセンスを持っておられていて、基礎医学の知識も一通りあるわけだから、ここで医業類似行為の資格を新たに取る必要はないということになる。
さらに、今後もしかしたら運動系の疾患を専門とする整形外科分野に就職するという話もあるということであったが、どうやらそこで自分の気功が生かせるのではないかというような期待を持たれているといった話しも出てきた。
これについてもその方と私との間で、考えはまったく違っていた。
どのような形で気功術を実施されるのかは分からないが、そうした医療機関でまともに気功術が受け入れられるはずがないし、むしろ職場内で要らぬ混乱を招くだけだとはっきりと指摘した。
代替医療としての気功術は本来精神面の癒し的要素が大きいのであって、そうした癒しと医療とでは根本的に違うスタンスの職種なのだという話をした。
少なくとも、ここらはご本人が十分に分かっておられるはずである。
話の続きとして、実際に整体を開業するにしてもうまく軌道に乗るかどうかの経済的不安もあるということであった。
子供がまだ手がかかる年代ということもあって、思い切って踏み切れないという。
もとより現状が安定しているのであれば、あえてここで不安定な道を選ぶことは無いのである。
それでも当の本人が心残りであるならば、思い切ってやってみるしかない。
そこに己を突き動かすような強い思いがあるのであれば、新たな分野へ進出するだけの気概が生まれてくるはずである。
安定した公務員の職を投げ捨てて、新たに整体業に飛びこまれる方とて実際におられる。
どちらにしても最後は自分で決断することであって、当然それはその人にとって人生上の一つの冒険といえるであろう。
でもそれが無ければ本当の意味でのスタートとはならないわけで、実際に決断されるにはまだまだ時間が必要なのだろうと思った。
さらに今後どのように計画を進めていくかについて個人的見解を尋ねられたのであるが、ここでの会話自体はとても充実した内容であったし、当方にとっても代替医療の現状を考える上で非常に参考になるものであった。
独立開業への確かな決意とは?
今回会話を交わしていてこちらに伝わってきたことは、相手の方が意外と優しい心情を持っておられるということであった。
その話しぶりもそうだし、表情にも真剣さがあって意志の強そうな人柄が窺えた。
そうした最初の印象どおりに、その方には他人に対する思いやりや心配りが確かにあった。
それは東北の地震被災地にもわざわざ九州から直接足を運んでボランティア活動をされたという話を窺ったことでも分かったのである。
整体療術のような職種は当然のことであるが、困っている人に対しての憐憫の情や思いやりの気持ちがなくては到底こだわりを持った仕事として長く続けてはいけないものである。
仕事として成功することがもちろん重要ではあるが、根底の部分でのそうした人助けという基本的な理念がしっかりしている方がベストであろう。
これら整体療術がうまくいくには人とのコミュニケーションのスキルが必須であるわけだし、結果的にはそれが顧客獲得の根幹にも繋がってくる。
そのように見ていく限り、今後癒し系の仕事に就かれていっても何ら問題は無いのではないかと思った。
実は今回お会いした場には傍に奥様も同席されていたのだが、ご夫婦の信頼関係がしっかり出来ていてそれだけでもうまくいきそうな雰囲気であった。
もとより単独で仕事をされていくよりは、身近な家族の理解があったほうが格段にいいわけである。
最初は自宅開業になることが多いわけで、家族以外の人が頻繁に出入りする環境では配偶者の協力がどうしても必要になってくると考えなくてはならない。
大事なことはそうした仕事環境の雰囲気作りに掛かっている。
ところで数ヵ月後にこの方とは偶然再会したのであるが、何とすでに自宅で整体業を開業されているということであった。予想外の急展開であった。
前回お話したことがきっかけで直後に決断されたそうで、翌月早々に開業にこぎつけたのだという。
これには本当に驚いてしまった。
その方の強い思いがついに具現化したということである。
今後の活躍を大いに期待したい。
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