カネマサ電磁波波動コンサルト

エッセイや歴史情報なども織り交ぜて書いております。柔軟に題材を絞って書いていきますのでどうかよろしくご笑覧のほどお願い申し上げます。

水郷柳川を舞台にした時代小説を電子書籍として出しました!

時代小説「時鳥の啼く頃」柳川情話を上梓しました!

水郷柳川について

柳川は水郷ともいわれるように街中を縦横に掘割が走っていて、これが柳川独特の景観になっています。

水辺に町並みがある、あるいは水路・運河の通る町並みというと、イタリアのベネチアの景観を彷彿とさせます。

a3c681e2柳川は戦国時代の蒲池氏の城下 (柳河城)として、その後安土桃山時代には田中吉政が入府し、さらに江戸時代には猛将として知られた立花宗茂柳河藩13万石の城下町として発展してきました。

その過程で軍事的城塞造りや治水工事によって、現在の柳川特有の掘割の景観が形成されていったのです。


RIMG1252





















柳川の掘割は歴代の領主による治水工事でここまで営々と整備されてきたものでしたが、江戸時代当時とほぼ変わらない300年にわたる水路施設をいまも随所に残しているのがその特徴なのだといえます。

yanagawaもともとこの土地一帯が有明海にも近くて低湿地帯であるのですが、排水路としての掘割の整備によって治水を改善してきたことで、その結果柳川周辺は水路の間に町並があって、しかもそれらの町並を囲むようにいくつもの水路が縦横に流れている今のような景観となったのです。

それと同時に湿地帯に囲まれた田畑を守るための治水ということもあるのですが、戦国期を含めて防衛上の水路を工夫して整備しているのもその大きな特徴だといえます。

実際にかっての柳川城は周囲を二重、三重に水路で囲まれていたわけで、これよって難攻不落の水城として軍事面では防御できたのです。

それが現在の堀割設備であって、城下周辺の水路沿いの主立ったや寺社などは、かつての柳川の古地図と変わらぬ位置にそのまま残されていることになります。



RIMG1259
























しかも、かっては多くの掘割そのものは運河として貨物の輸送にも活用されていただけではなく、その水自体は住民の飲み水や生活用水としても使われていたのだといいます。


RIMG1262






















いまではその掘割りも綺麗に整備されて、柳川は見た目にもひなびた観光地の風景が広がっています。

柳川といえば、現在ではもっぱら小舟による観光川下りとウナギ料理が有名ですから、昼時になると市内各所にある店舗からウナギを焼く煙とその香りがそこらに漂います。

これがすごく鼻を刺激して空腹感が増してきます。

IMG_20230305_124143



町中を散策すると掘り割りの両側に風情のある古い建物が並んでいるのですが、江戸時代当時も掘割の両側にはたくさんの商家か並んでいました。

商家は掘割に隣接していることから、舟による荷駄の輸送や積み下ろしには至極便利であったと思われます。

柳川の町筋ではそうした街独特の暮らしに即した施設が各所にあって、市内を散策すると水郷としての意外な発見があります。

RIMG1268





















たとえば柳川では掘り割りに面して、各家々には水くみ場が設けられています。

かっての商家や武家屋敷にはこうした掘割からの石段の上り口が設けられていて、そこから小舟に乗ることも出来たし、婚礼の時は道路を使わずにこうした船着き場からそのまま家から家へと花嫁の輿入れが行われていたのです。

柳川ではいまでもそうした婚礼儀式の伝統が残されていて、川沿いを歩いているとときたま目にすることがあります。

RIMG1270

























地方都市である柳川は鄙びた風情があるのですが、観光事業にはそれほど積極的ではないようにも見えますし、それこそ観光資源としての立地条件や要素は十分揃っているのに、個人的には何やらそこらはもったいないことに思えてしまいます。


時代小説「時鳥の啼く頃」柳川情話について

今回の作品は、江戸時代末期の町人階層に題材を取った恋愛物語なのですが、あえて「柳川」という土地をその舞台として選びました。

戦国時代を題材にしても良かったのですが、作品には叙情的風景として反映されるのに適した時代背景そのものが必要であったのですが、まず柳川の掘割が縦横に巡る水郷風景を目にしたときには、やはりこの土地では男女の初々し恋愛劇がもっとも似つかわしいのではないかという着想が浮かんできました。
スクリーンショット 2024-02-185 155017

これが創作を思い立った直接のきっかけなのですが、あらためて恋愛劇ということになると、それはどこまでも心ときめく珍事という扱いになるように思えてきました。

恋愛は常に偶然の出来事のように見えていても、けっしてそれ自体は偶然などではないのです。

そこからさらに、その土地固有の風土色を織り込んでいくと、そうした珍事が一体どのような展開を見せてくれるのかという発想にへと繋がっていったのです。
 
歴史のある古い城下町柳川であるからこそ、尚更そこには恋愛劇というものが介在しなくてはならないという必然性があると思えるわけで、むしろ物語としての恋愛劇が当地にあって当然ではないかという、強い想いがありました。

本作品では、美代という町家育ちの娘と若い行商人直吉の二人が、ちょっとした縁で次第に引き寄せられていく経緯を主軸にして描いているのですが、そこには若い男女の自然な姿だけではなく、初夏から夏にかけての季節感を背景に重ねていくことで、この作品がこの地に相応しい恋愛劇として描き切れるのではないかと考えた次第です。

以下の通り、本書には四作品を収録しています。

よろしかったら手に取って読んでみてください。


 時代小説「時鳥の啼く頃」――柳川情話  [電子書籍]

 [目次]

 1 「頼むぜ辰造」  

 2 「外は満天の星空」――山小屋の為蔵

 3 「釣り竿の詩」

 4 「時鳥の啼く頃」――柳川情話


登録情報

  • ASIN ‏ :  B0CXJ558W7
  • 発売日 ‏ :  2024/3/7
  • 言語 ‏ :  日本語
  • ファイルサイズ ‏ :  597 KB
  • 同時に利用できる端末数 ‏ :  無制限
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ :  有効
  • X-Ray ‏ :  有効にされていません
  • Word Wise ‏ :  有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ :  Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ :  135ページ



 

den85
 

テレワーク現場のストレスと5G時代に対応した電磁波対策防御グッズ[電磁番AZ-COSMO](大型施設・大部屋対応 denjiban-1551)の紹介

 
jyou


「天魔王信長の野望を打ち砕く 我が武略に勝算あり」
ノンフィクション


tuku
¥880
「戦国日本人奴隷貿易の真相とキリシタン弾圧の背景」
ノンフィクション


奴隷船
¥1280
「治療家・セラピストのための生体経絡・生気論」

 keiraku21
¥980
「時代小説短編集・憑依(つく)」
ミステリアスな題材による時代小説

 憑依3
¥280
「徐福渡来伝説を検証する」太古の日本に渡来した徐福とは何者か?古代史ドキュメント
cover2
¥400
謎解き奇々怪々「歴史探偵団㊙情報」五十三話
coverz223
¥820
時代小説「時鳥の啼く頃」柳川情話
憑依3
¥860
「おいしいりょうりをつくろう」
電子絵本シリーズ

dam
¥280
「こわいおばけがでたぞ!」
電子絵本シリーズ

dom
¥300
「とおせんぼ」
電子絵本シリーズ・ぬりえができる

tosenbo
¥280