本場のウナギば食うてみんね、土用丑の日!
石麻呂に吾れもの申す夏痩せに よしといふものぞむなぎとり召せ
(大伴家持・「万葉集」)
万葉集にも歌われた土用の丑の日をご存じだろうか?
土用の丑の日といっても土用の日は毎年違うので、土用の丑の日も毎年その日にちが変わることになる。
土用の丑の日には、慣例で日本中が老いも若きも皆うち揃ってウナギを食らうことになっている。
「土用」そのものは立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」を示していて、昔の暦では日にちをそれぞれ十二支で数えていた。
今年の夏の「土用の丑の日」は、7月30日(日)である。
土用の丑の日」を楽しみにしておられる方も少なくないであろうが、私はいまのところ今年はウナギを食べるかどうかはまだ決めてはいない。
スーパーではもっぱら中国産が売られていて、国産は滅多に目にしない。
周囲の自然環境が変わってしまい、近頃は天然ウナギはめっきり獲れなくなったようだ。
国産といってもほとんどが養殖ウナギであろうが、子供のころは近くの小さな川でもウナギはよく獲れていた。
それがちょっとした小遣い稼ぎになることもあって、川岸にはウナギ釣りの仕掛けをよく見かけたものである。
釣れた天然ウナギは腹の部分がやや黄色味を帯びていて、うなぎを町の魚屋やうなぎ屋にそれを持っていくと店の親父さんが買い取ってくれるということで子供らには小遣い稼ぎとしてこの時期人気があった。
通学路にもうなぎ屋があって、当時給食の無かった土曜日にはちょうど昼飯時に店の前を下校時に通ることになるのであるが、これまたもくもくと調理場からウナギを焼く香ばしい煙が匂いと共にそこら一帯にふわふわと漂ってきていたから堪らない。
ウナギを焼くこの香ばしい香りが、ことさら空きっ腹にはこたえたものであった。
こうした食い物の記憶は強く印象に残っているわけだが、皮肉なことに私にはついぞそこの名店のウナギを食べる機会は訪れてることはなかった。
いまもって悔しい限りであるのだが、それこそ匂いを嗅いだけで終わってしまったのだ。
むかしもいまも変わらず、ウナギは日本人には根強い人気がある。
それに子供の頃の認識では、川で獲れるウナギは川に棲んでいるわけだから純然たる淡水魚であって、海とは何の関係もないものだと思い込んでいたのだから可笑しなものである。
実際にはウナギというのは海にも回遊していて、海で産卵するのだ。
田舎育ちの私がウナギと始めて遭遇したのはたしか4歳の頃であると記憶している。
あるとき大雨が降って近くの小さな川から水が溢れたことがあったが、川の水が溢れて水路が逆流して家の前の広っぱや道路にまで水が流れ込んだことがあった。
翌日家の外に出てみるとあちこちに大小の水たまりが出来ていたのであるが、庭の端にあった水たまりに何やら蠢く物を発見した。
くねくね動いているのをみて、とっさに蛇だと思って慌てて家の中に駆けむと母親にそのことを知らせた。
母親が外に出てそれを確認すると、くすくす笑いながら「ウナギ」だという。
「ウナギ?」
蛇に似ているけど、どうやら蛇ではないらしい?
しかもこれが食べられるというのである。
その夜、我が家ではそのウナギが調理されて食卓に出されたのだが、これにはとても驚いた。
お店で売られているものではなくて自分のところの敷地内でこうした珍しい食材が手に入るということが、子供心にも何だか得したような不思議な展開そのものに少し戸惑う気分であったのは確かであった。
残念ながらそのときのウナギが格別美味しかったかどうかはとんと覚えてはいないのだが、奇しくもこれがウナギというものに出会った最初の出来事であった。
当時の田舎では大雨で冠水したときに、川魚がそこらに転がっていることがよくあった。
だから陸地でウナギを捕まえても格別珍しいことではなかったのだ。
当時はそれだけ自然が豊かであったというだけの話しである。
もしも同じようにご自宅の庭先で天然ウナギを捕獲されるようなことがあれば、下の動画をまず参考にして頂ければと思います。
美味しく調理出来ますよ。
鰻(うなぎ)のさばき方・・・・大和の 魚のさばき方
匠の技、和の味わい うなぎ坂東太郎は備長炭で焼く
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