晩秋の夕日に染まるレンガ壁
何故にこれほどレンガ壁に惹かれるのか自分でも分からない。
もしかしたら自分は、レンガ工事の職人になっていてもおかしくはなかったのかも知れないとも思う。
先日もわざわざ古いレンガ壁を観に行ってきた。
そこに古いレンガ壁があることは随分以前から知ってはいたのだが、訪れる機会がなかった。
そのレンガ壁の真横に堀割の水路が通っていることも、壁自体が西側を向いていることも知っていたし、そこを訪れる前からその場所のイメージを頭の中で自分なりに膨らませてもいた。
というのもこのレンガ壁を目にするときは、必ず晩秋の時期か真冬の雪吹雪く頃ではなくてはならないと決めていたからである。
その晩秋と云う時期も、青天の午後か西日に照らされている時間帯が最適であろうと始めから思っていた。
私としての拘りとして、是が非でもそういうシチュエーションではなくてはならないというわけで、何年も前からそのタイミングを狙っていた。
とにかく目にするのであれば、もっとも美的感覚を刺激される条件でなくてはもったいないという気がしていたのだ。
それが今回ようやくにして実現したというわけである。
ここは格別な観光スポットというわけではない。
それこそ目にした情景をどう捉え、どう感じるかは、芸術作品鑑賞と同じ事であって、個々の嗜好であるのだか一向に構いはしないのだ。
ましてや地元の人は毎日目にしておれば、何の感慨も持たないのではあるまいか?
それが訪れてこそりと一人で観る者からすると、無性に愉快なことなのだ。
たしかにこの古い建物自体は百年以上前に建造されたものなのだが、その価値自体はまったく評価はされては居ないようなのだが、私らのような偏屈人がときたま訪れるだけである。
事実、周りにはそうした観光スポットとしての表示も立て看板などもないわけであって、ただ古い鄙びたレンガ壁がそこにあるだけのことである。
うまく観光スポットとして訴えれば、意外とヒットする場所というか、そうしたポテンシャルを十分秘めているようにも思えるのだがどうであろうか?
たしかにそのとき、レンガ壁は午後の陽光に映えてその美しさを醸し出していた。
この時間帯ではなくては、このレンガ壁はこのようには輝いてはくれないのだと思っていただけに、自分の目でこの情景を確かめたときいささか感動を覚えた。
しかもその光景が前の堀割の水面に映って見えたとき、悠久の時間というものを感じずには居られないのである。
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