年末年始の温泉巡りはいかが?
九州は温泉の宝庫であって、ほとんどの市町村には自然の温泉がどこかに湧き出ていいるのではないかと思えるほどの自然豊かな土地柄でもある。
温泉施設では大抵、内湯以外に露天風呂がセットになっているのであるが、山奥の温泉に行っても大がかりな露天風呂などがあって驚かされる。
かって観光ブームの時流に乗って、各地で大きな露天風呂が競って造られた時期もあった。
それも、規模が大きな割に実際に入浴している人は意外と少ないもので、時間帯にもよるだろうが、どうかすると一部屋もあろうかというようなt大きな露天風呂に入っているのは自分一人というような状況がときたまあるからたまらない。
これは露天風呂を独り占めしたようで、それこそ最高に贅沢な気分に浸れるというわけである。
そうした広めの露天風呂も一番奥まったところまでいくと、意外にも女風呂とそのまま繋がっていたりする。
それこそ入浴するときは男女別々に入ったのに、規模が大きいだけにもっとも奥まったところでは混浴コーナーもどきになっているという仕掛けも用意されている。
これが、よそから来た観光客には喜ばれるらしいのだが、これは九州の伝統的なおおらかさなのかどうかはわからないが、そういう施設が珍しくないというのも事実である。
こうした温泉が広いと云うことはうれしいことではあるのだが、それとは別にここらは高齢者にはちょっと用心しておかなくてはならないところでもある。
というのも夜間の温泉入浴は意外と危ないこともあるのだ。
かって鄙びた温泉地を訪れたときに、思い掛けない事件に遭遇したことがある。
それも広い露天風呂に夜9時頃入っていたのであるが、そのとき入浴している人はほんの数人であった。
だんだんに入っている人が減っていったのだが、また一人風呂場から出て行ったなあと思っていると、薄暗い湯船の端の方で一人背泳ぎしている人が目に入った。
目をこらしてみると、スーッと温泉の中を浮き身のまま移動していく。
温泉の中で泳ぐ人など滅多にいないはずであるのだが、それでも広い湯船だとときたま見かけることもあるから大して気にもならない。
その人は温泉に浸かってゆったりと寛いでいるのかと思ったのであるが、次の瞬間「ゴボゴボッ」というような変な音が聞こえてきた。
湯殿の照明が暗くてはっきりしないのであるが、何だか様子がおかしいと思って湯船の中でたぐるようにして近付いていってみると、一人のお年寄りが仰向けのまま溺れかけて居るではないか。
お年寄りは泳いでいたのではなかった。
たしかに浮遊状態で溺れかけている状態で、湯の中で倒れたまま湯船の中を浮遊していたのだ。
私は驚いて、すぐさまお年寄りの体に手を掛けて上半身を引き上げつつ、湯船の上がり口まで体を引っ張っていった。
体は全く動く様子もなく、声を掛けたが返事はない。
意識は朦朧としているが呼吸はしているようであるから、緊急の心臓マッサージなどの応急処置は必要ないと思った。
とにかく何らかの体調の異変が考えられるので、私は慌てて裸のまま浴場から飛び出てすぐさま受付で救急車を呼んで貰うよう依頼した。
温泉場から施設の受付までは四,五〇メートルはあるのだが、ここには残念なことに非常用ボタンなどの緊急時の設備はなかった。
まったくの無人の隔離された設備というわけである。
このような場合、浴場そのものは常時監視されているわけではないから、こうした緊急時の対応は遅れてしまう。
それこそ一人入浴時に異変があっても誰も気付かないのであれば、即命に関わることになる。
直後にお年寄りは救急車で風呂場から搬送されていったが、その後どのような経過をみたのかは不明である。
一般家庭でも高齢者などの入浴中の死亡事故は、冬の時期がもっとも多いらしい。
高齢者が入浴時に浴槽で意識を失って溺死するというのだから、見過ごせないところではあるまいか。
入浴時の事故で年間9000人前後の死者が出ているということであるが、これは統計的には交通事故の犠牲者数よりははるかに大きな数字ではあるのだ。
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