凶暴なスズメバチとの決戦に挑む!
今回さらなるスズメバチとの熾烈な戦いが突然勃発しました。
ここ何日か長雨が続くこともあって二階の窓を長く閉め切っていたのですが、先日久しぶりに夕方雨戸を開けた際に、家族が突然スズメバチに襲われてしまいました。
なんとスズメバチが二階の軒下にいつの間にか大きな茶褐色の巣を作っていたのです。
人を攻撃するスズメバチに遭遇するとはまたしても最悪の緊急事態です。
よくみるとまたしてもあの強敵のキイロスズメバチでしたから、今回も再び因縁の対決が強いられることとなりました。
ガラス窓越しに軒下を確認すると、すでにスズメバチの巣の大きさはサッカーボール大にまで巨大化していて驚きました。
それは見るからに不気味な巣窟であり、要塞ともいうべき形状そのものでありました。
昼間にいきなり遭遇していたら被害はもっと深刻であったとろうと思われます。
それまでこうしたスズメバチの巣が作られていることにはまったく誰も気付かなかったのですが、夕暮れの時刻でありながら巣の周りをスズメバチがぶんぶんと我が物顔で飛び回っていました。
ちょうどそのときは、外から働き蜂が次々と巣に戻ってきている時間帯でした。
家人は刺された際に素早く蜂を振り払ったので、幸いにも針は深くは刺されずに済んだようでした。
それでもスズメバチだから毒針による痛みと腫れはどうしようもなく、すぐさま医療機関に駆け込むかどうか迷ったのですが、結局のところ刺された部位に薬を塗って冷やし続けたことで被害は軽度ですみました。
スズメバチとの遭遇は危険なだけで、とにかく人とまともに共存すると云うことは出来ないわけですから、ここは早期に駆逐しなくてはならない状況となりました。
ここは悠長に構えている暇とてないのです。
人間の生活エリアをスズメバチが侵犯し威嚇攻撃してくる状況にあっては、このまま放置しておくことは出来ないわけでとにかく一刻も早く応戦せざるを得ません。
当方としては、すぐさまスズメバチの巣を駆逐すべく、間髪入れず敵地攻撃を仕掛けることにしました。
その様子を見て家族は皆危険だから止めろと云うのですが、自分としてはここでそう簡単に引き下がるわけにはいかない状況にあると思っていました。
同時にスズメバチにこう度々と刺されっぱなしで済まされるかという憤りが湧いてもきました。
普通であれはスズメバチ駆除の専門業者に外注すればいいのですが、わざわざ経費を支払って外部からの傭兵部隊に頼るというのでは、ここは何とも心許ない感じがしないでもないわけです。
ここは可能な限り自主防衛路線でいこうという思いがありました。
同時に家族が危険にさらされている緊急事態ですから、ここはまず自分がまず動くべきだと判断したわけです。
当方としては、こういう駆除作業は意外と面白いのではないかとも思いましたし、スズメバチが相手だけに内心何だかわくわくしてくるのでした。
手始めにジェット式の殺虫剤を窓の端から差し出して、陽動作戦としてスズメバチの巣に向かってブシューッと仕掛けてみました。
もちろんこうした接近戦はもっとも危ないのですが、カミカゼドローンさながらにブンブン飛んでいるスズメバチに向かっての最初の対空攻撃で応戦してみたわけです。
スズメバチとは至近距離なのですが、こちらの噴霧の威力が強いので相手には反撃の隙は与えませんでした。
巣の周りを旋回していたスズメバチはこちさの噴霧攻撃に対して、急反転して遠くに逃げ去ります。
こうしたスプレー攻撃に対して巣からは次々と新手のスズメバチが飛び出してくるくるのですが、それらも狙い撃ちして殺虫剤をブシューッと浴びせかけました。
殺虫剤を浴びる度にスズメバチは素早く反転して逃げ去るのですが、この攻撃でスズメバチがうまく打ち落とせるわけではなくただ視界からは飛び去っていくだけですから、殺虫剤の効果自体が実際にどの程度あるのかはまったく分かりませんでした。
手応えとしては、ただ殺虫剤で威嚇したに過ぎませんでした。
それでも殺虫剤による攻撃はスプレー缶は2本では足りず、ついに3本目に手が掛かってしまいました。
そして次々と巣に帰ってくるスズメバチ部隊にも噴霧攻撃を仕掛けました。
帰巣してくるスズメバチは幾分数は徐々に減っては来ているのですが、時間とともにスプレーの威力も次第に落ちてきています。
手応えがもう一つありませんでした。
ここでは出来るだけスズメバチの威力を弱めておこうという作戦でしたが、こちらの殺虫剤も備蓄本数に限りがあるので別の手を考えなくてはなりません。
結局このままの殺虫剤のスプレー攻撃では埒があかないと思いました。
スズメバチの巣そのものにも噴霧しましたが、よく見るとスズメバチの巣の入り口は巣の反対側下部にあるらしく、巣の外側に殺虫剤を集中的に噴霧してもこちら側からは死角になってしまっているということに気付きました。
効果的なピンポイント攻撃からは外れてしまっていましたから、このままだと噴射攻撃も効果がありません。
やはりここは巣の入り口方向から直接攻撃を加えなくては、殺虫剤は内部まで的確に注入出来ないというわけです。
この間はやくも30分は経過しており、周りが次第に暗くなってきてたのでここで一旦スズメバチ駆除は中断して、さらなる攻略の新手を考えることにしました。
ここで一旦作戦変更というわけです。
スズメバチの巣の外郭は厚く四,五センチはあるはずですから、外側にいくら殺虫剤を噴霧していても無駄なのだとあらためて思いました。
もっと効果的な駆除方法を採らなくてはならないということです。
そこでスズメバチの巣の外郭に穴を開けて、そこから巣の内部に殺虫剤を集中的に噴射注入するという決死の敵地攻撃戦法をとることにしました。
これには多少の危険性は伴うであろうと予想しました。
これを一気にやる方法をあれこれ考えた結果、スズメバチの要塞攻撃のための専用器具なるものを急遽作成することにしました。
それも明朝までにそれを完成させることにしました。
家族は呆れかえっていましたが、明朝のスズメバチ攻略計画の下にその専用器具をがさごそと夜中に作り始めたというわけです。
スズメバチとの間合いを取って殺虫剤を噴射するためには、それなりの工夫が必要です。
防御しつつ、的確に攻撃を加えるという作戦が必要なわけです。
それも攻撃の際にはスズメバチの巣に出来るだけ接近しておいて、確実に殺虫剤を巣に噴射注入しなくては効果は得られません。
そのためには噴射直前にスズメバチの巣には確実に穴を開けておかなくてはならい。
巣に穴を開けてから間髪入れずに殺虫剤を噴射させるというのが最良の方法にしょうと考えたのですが、これを同時にやるとなると非常に難しいように思えました。
そこで考えたのが、特殊爆弾バンカーバスター(地中貫通爆弾)の一連の攻撃手法でした。
バンカーバスターとは敵の強固なコンクリート地下要塞などの隔壁部分を弾頭で貫通させた後に、内部を的確に爆発破壊する特殊爆弾のことです。
そうした発想から、今回はバンカーバスター噴射装置なるものが最適であると考えました。
バンカーバスター噴射装置のアイデアが閃くと同時に、深夜にもかかわらずさっそく作成に取り掛かりました。
まず竹の棒の先に殺虫剤のスプレー缶をしっかりと針金で固定し、さらにこその先端部には手元にあったノコギリ刃を装着した珍妙な専用具を考えつきました。
さらにスプレー缶そのものは手元でトリガーが引けるように工夫しておいて、攻撃の際にはスズメバチからは一定の距離がとれるようにしました。
防御と攻撃の間合いを取るための竹の長さは150センチもあれば十分だと考えました。
これにさらにノコギリ刃の長さが加わりますが、今回のケースではこの長さで十分だと思いました。
実際の攻撃手順は、まず先端のノコギリ刃をスズメバチの巣本体に突き刺し大きく左右にひねると同時に、手元の引き金を引き絞ってスプレー缶を連続噴射させるというものです。
のこぎり刃で巣の外郭を突き破り、破壊した部分から巣の内部にスプレー噴霧するというわけです。
これだと一連の攻撃が一気に連続して行うことが出来るであろうと、単純に考えたわけです。
うまくいくかどうかやってみなくては分からないというわけで、その日は器具を作るだけで終わってしまいました。
翌日早朝、家族が何か言い出す前に早速スズメバチの巣にバンカーバスター噴射を敢行することにしました。暁の特攻作戦というところです。
想定通りにいけば、奇襲攻撃そのものは一気に片が付くはずです。
スズメバチの巣の様子を確認すると、昨日の今日で働き蜂が盛んに巣を出入りしていて、いまだスズメバチは活動状態にあるようでした。
その様子から見ると、昨日の最初の殺虫剤スプレーの効果はやはり限定的であったようです。
やはり最初の敵地噴霧攻撃では、それほどのダメージは与えてはいなかったようです。
そうなると危険なスズメバチを殲滅するには新手のバンカーバスター噴射しかないのだと、ここであらためて確信しました。
作戦決行前に軽く引き金を引いてスプレー缶の噴射テストしてみましたが、これはうまく作動するようです。
これなら計画通り作戦決行できそうです。
さっそく窓際に近付くと静かに窓を七,八センチほど開けました。
目の前茶褐色の不気味なスズメバチの巣があります。いよいよ奇襲攻撃の始まりです。
バンカーバスター噴射器の専用器具を窓の隙間の下の方から静かに持ち上げていき、真正面斜め上の軒下のスズメバチの巣にぴたりと狙いを定めました。
ロックオンです。
次の瞬間、一気にバンカーバスター噴射器の切っ先を巣のど真ん中に突き刺し、捻ると同時にスプレー噴射の引き金を引きました。
シューッと云う音共に殺虫剤の白煙がスズメバチの巣を包みました。
バンカークラスト噴射器は想定通りに見事に作動し機能しました。
スズメバチの巣に穴が開くと同時にスプレー殺虫剤が白い噴煙をまき散らしながら、シューシューと音を立てながら巣の内部を集中的に噴霧攻撃しました。
一気にスズメバチが巣から湧き出るようにして飛び出してきましたが、それにはかまわずにそのまま巣の内部への噴射を続けました。
それと同時に先端のノコギリ刃によって巣を左右に切り崩していくと、スズメバチの巣はボロボロと壊れて破片が床に落下していきました。
スズメバチの巣の内部が見えてきました。
巣の内部は円盤状の構造で何層かに重なっていていたのですが、今回の一撃でほぼ巣の大半を破壊除去できました。
それでもスズメバチの上部の基底部はしっかりと軒下に張り付いており、このときは全てを取り除くことは出来ませんでした。
これだけ破壊したとしても、これでスズメバチの巣が殲滅できたわけではありませんでした。
スズメバチの巣は一度破壊してもそのまま放置しておくと、再び短時間の内に修復されてしまいます。
逃げ出していた働き蜂が巣に帰ってきて修復し始めるからです。
これを阻止するには帰巣してくるスズメバチをすべて退治しなくてはなりません。
破壊したスズメバチの巣の残骸にはたくさんの幼虫は確認出来ますが、成虫の死骸はほとんどありませんでした。
成虫の多くは殺虫剤噴霧をかいくぐって逃げてしまったていたのです。
こうしたスズメバチまでもすべて殲滅しなくては、最後の決着は付いたとは云えないのです。
言い換えればそこまで徹底して駆逐対処しなければ、スズメバチを自宅エリアから完全に追い出すことは出来ないのです。
最後に残ったスズメバチの巣の基底部分を熊手で軒下から掻き落としましたが、ごりごりと掻き落としても巣の痕跡が黒々と残りました。
今回のスズメバチの巣の内部は4層構造まで出来上がっていて、さらに造成途中でしたから、そのままいけば最終的には倍以上に拡大化する可能性がありました。
スズメバチの巣の内部にはすでに相当数の幼虫が育っていましたから、これが成虫になっていたらと想像しただけでもぞっとしました。
スズメバチの巣を撤去して四,五日間はスズメバチが帰巣本能でもとの巣の場所に次々と帰ってきていましたから、その都度、気付いたら殺虫剤を噴霧して追い払っていました。
これで今回はスズメバチとは決着が付いたと思っていました。
ところが一週間ほどして庭の草取りをしている際に、スズメバチに手の甲をいきなり刺されてしまいました。
油断していた訳ではありませんが、このときも防御の仕様がありませんでした。
スズメバチによる被害は今回二度目なので、アナフラキシーショックを危惧したのですが今回も重症化することはありませんでしたが、その痛いこと痛いことやはり刺された部位は腫れてしまいました。
驚いたことに周辺をよく見ると先日駆逐したスズメバチのゲリラ部隊が数匹残っていたようで、元の場所から十数メートルほど離れた場所の庭木に小さな巣を作りかけていたのです。
ゲリラ部隊の登場には驚かされましたし、結果的にはスズメバチの執拗さに最後の最後でやられてしまいました。
これが今回のスズメバチ駆除の経過でなのすが、とても危険ですので絶対にマネはしないで下さい。
人を攻撃するスズメバチに遭遇するとはまたしても最悪の緊急事態です。
よくみるとまたしてもあの強敵のキイロスズメバチでしたから、今回も再び因縁の対決が強いられることとなりました。
ガラス窓越しに軒下を確認すると、すでにスズメバチの巣の大きさはサッカーボール大にまで巨大化していて驚きました。
それは見るからに不気味な巣窟であり、要塞ともいうべき形状そのものでありました。
昼間にいきなり遭遇していたら被害はもっと深刻であったとろうと思われます。
それまでこうしたスズメバチの巣が作られていることにはまったく誰も気付かなかったのですが、夕暮れの時刻でありながら巣の周りをスズメバチがぶんぶんと我が物顔で飛び回っていました。
ちょうどそのときは、外から働き蜂が次々と巣に戻ってきている時間帯でした。
家人は刺された際に素早く蜂を振り払ったので、幸いにも針は深くは刺されずに済んだようでした。
それでもスズメバチだから毒針による痛みと腫れはどうしようもなく、すぐさま医療機関に駆け込むかどうか迷ったのですが、結局のところ刺された部位に薬を塗って冷やし続けたことで被害は軽度ですみました。
スズメバチとの遭遇は危険なだけで、とにかく人とまともに共存すると云うことは出来ないわけですから、ここは早期に駆逐しなくてはならない状況となりました。
ここは悠長に構えている暇とてないのです。
人間の生活エリアをスズメバチが侵犯し威嚇攻撃してくる状況にあっては、このまま放置しておくことは出来ないわけでとにかく一刻も早く応戦せざるを得ません。
当方としては、すぐさまスズメバチの巣を駆逐すべく、間髪入れず敵地攻撃を仕掛けることにしました。
その様子を見て家族は皆危険だから止めろと云うのですが、自分としてはここでそう簡単に引き下がるわけにはいかない状況にあると思っていました。
同時にスズメバチにこう度々と刺されっぱなしで済まされるかという憤りが湧いてもきました。
普通であれはスズメバチ駆除の専門業者に外注すればいいのですが、わざわざ経費を支払って外部からの傭兵部隊に頼るというのでは、ここは何とも心許ない感じがしないでもないわけです。
ここは可能な限り自主防衛路線でいこうという思いがありました。
同時に家族が危険にさらされている緊急事態ですから、ここはまず自分がまず動くべきだと判断したわけです。
当方としては、こういう駆除作業は意外と面白いのではないかとも思いましたし、スズメバチが相手だけに内心何だかわくわくしてくるのでした。
手始めにジェット式の殺虫剤を窓の端から差し出して、陽動作戦としてスズメバチの巣に向かってブシューッと仕掛けてみました。
もちろんこうした接近戦はもっとも危ないのですが、カミカゼドローンさながらにブンブン飛んでいるスズメバチに向かっての最初の対空攻撃で応戦してみたわけです。
スズメバチとは至近距離なのですが、こちらの噴霧の威力が強いので相手には反撃の隙は与えませんでした。
巣の周りを旋回していたスズメバチはこちさの噴霧攻撃に対して、急反転して遠くに逃げ去ります。
こうしたスプレー攻撃に対して巣からは次々と新手のスズメバチが飛び出してくるくるのですが、それらも狙い撃ちして殺虫剤をブシューッと浴びせかけました。
殺虫剤を浴びる度にスズメバチは素早く反転して逃げ去るのですが、この攻撃でスズメバチがうまく打ち落とせるわけではなくただ視界からは飛び去っていくだけですから、殺虫剤の効果自体が実際にどの程度あるのかはまったく分かりませんでした。
手応えとしては、ただ殺虫剤で威嚇したに過ぎませんでした。
それでも殺虫剤による攻撃はスプレー缶は2本では足りず、ついに3本目に手が掛かってしまいました。
そして次々と巣に帰ってくるスズメバチ部隊にも噴霧攻撃を仕掛けました。
帰巣してくるスズメバチは幾分数は徐々に減っては来ているのですが、時間とともにスプレーの威力も次第に落ちてきています。
手応えがもう一つありませんでした。
ここでは出来るだけスズメバチの威力を弱めておこうという作戦でしたが、こちらの殺虫剤も備蓄本数に限りがあるので別の手を考えなくてはなりません。
結局このままの殺虫剤のスプレー攻撃では埒があかないと思いました。
スズメバチの巣そのものにも噴霧しましたが、よく見るとスズメバチの巣の入り口は巣の反対側下部にあるらしく、巣の外側に殺虫剤を集中的に噴霧してもこちら側からは死角になってしまっているということに気付きました。
効果的なピンポイント攻撃からは外れてしまっていましたから、このままだと噴射攻撃も効果がありません。
やはりここは巣の入り口方向から直接攻撃を加えなくては、殺虫剤は内部まで的確に注入出来ないというわけです。
この間はやくも30分は経過しており、周りが次第に暗くなってきてたのでここで一旦スズメバチ駆除は中断して、さらなる攻略の新手を考えることにしました。
ここで一旦作戦変更というわけです。
スズメバチの巣の外郭は厚く四,五センチはあるはずですから、外側にいくら殺虫剤を噴霧していても無駄なのだとあらためて思いました。
もっと効果的な駆除方法を採らなくてはならないということです。
そこでスズメバチの巣の外郭に穴を開けて、そこから巣の内部に殺虫剤を集中的に噴射注入するという決死の敵地攻撃戦法をとることにしました。
これには多少の危険性は伴うであろうと予想しました。
これを一気にやる方法をあれこれ考えた結果、スズメバチの要塞攻撃のための専用器具なるものを急遽作成することにしました。
それも明朝までにそれを完成させることにしました。
家族は呆れかえっていましたが、明朝のスズメバチ攻略計画の下にその専用器具をがさごそと夜中に作り始めたというわけです。
スズメバチとの間合いを取って殺虫剤を噴射するためには、それなりの工夫が必要です。
防御しつつ、的確に攻撃を加えるという作戦が必要なわけです。
それも攻撃の際にはスズメバチの巣に出来るだけ接近しておいて、確実に殺虫剤を巣に噴射注入しなくては効果は得られません。
そのためには噴射直前にスズメバチの巣には確実に穴を開けておかなくてはならい。
巣に穴を開けてから間髪入れずに殺虫剤を噴射させるというのが最良の方法にしょうと考えたのですが、これを同時にやるとなると非常に難しいように思えました。
そこで考えたのが、特殊爆弾バンカーバスター(地中貫通爆弾)の一連の攻撃手法でした。
バンカーバスターとは敵の強固なコンクリート地下要塞などの隔壁部分を弾頭で貫通させた後に、内部を的確に爆発破壊する特殊爆弾のことです。
そうした発想から、今回はバンカーバスター噴射装置なるものが最適であると考えました。
バンカーバスター噴射装置のアイデアが閃くと同時に、深夜にもかかわらずさっそく作成に取り掛かりました。
まず竹の棒の先に殺虫剤のスプレー缶をしっかりと針金で固定し、さらにこその先端部には手元にあったノコギリ刃を装着した珍妙な専用具を考えつきました。
さらにスプレー缶そのものは手元でトリガーが引けるように工夫しておいて、攻撃の際にはスズメバチからは一定の距離がとれるようにしました。
防御と攻撃の間合いを取るための竹の長さは150センチもあれば十分だと考えました。
これにさらにノコギリ刃の長さが加わりますが、今回のケースではこの長さで十分だと思いました。
実際の攻撃手順は、まず先端のノコギリ刃をスズメバチの巣本体に突き刺し大きく左右にひねると同時に、手元の引き金を引き絞ってスプレー缶を連続噴射させるというものです。
のこぎり刃で巣の外郭を突き破り、破壊した部分から巣の内部にスプレー噴霧するというわけです。
これだと一連の攻撃が一気に連続して行うことが出来るであろうと、単純に考えたわけです。
うまくいくかどうかやってみなくては分からないというわけで、その日は器具を作るだけで終わってしまいました。
翌日早朝、家族が何か言い出す前に早速スズメバチの巣にバンカーバスター噴射を敢行することにしました。暁の特攻作戦というところです。
想定通りにいけば、奇襲攻撃そのものは一気に片が付くはずです。
スズメバチの巣の様子を確認すると、昨日の今日で働き蜂が盛んに巣を出入りしていて、いまだスズメバチは活動状態にあるようでした。
その様子から見ると、昨日の最初の殺虫剤スプレーの効果はやはり限定的であったようです。
やはり最初の敵地噴霧攻撃では、それほどのダメージは与えてはいなかったようです。
そうなると危険なスズメバチを殲滅するには新手のバンカーバスター噴射しかないのだと、ここであらためて確信しました。
作戦決行前に軽く引き金を引いてスプレー缶の噴射テストしてみましたが、これはうまく作動するようです。
これなら計画通り作戦決行できそうです。
さっそく窓際に近付くと静かに窓を七,八センチほど開けました。
目の前茶褐色の不気味なスズメバチの巣があります。いよいよ奇襲攻撃の始まりです。
バンカーバスター噴射器の専用器具を窓の隙間の下の方から静かに持ち上げていき、真正面斜め上の軒下のスズメバチの巣にぴたりと狙いを定めました。
ロックオンです。
次の瞬間、一気にバンカーバスター噴射器の切っ先を巣のど真ん中に突き刺し、捻ると同時にスプレー噴射の引き金を引きました。
シューッと云う音共に殺虫剤の白煙がスズメバチの巣を包みました。
バンカークラスト噴射器は想定通りに見事に作動し機能しました。
スズメバチの巣に穴が開くと同時にスプレー殺虫剤が白い噴煙をまき散らしながら、シューシューと音を立てながら巣の内部を集中的に噴霧攻撃しました。
一気にスズメバチが巣から湧き出るようにして飛び出してきましたが、それにはかまわずにそのまま巣の内部への噴射を続けました。
それと同時に先端のノコギリ刃によって巣を左右に切り崩していくと、スズメバチの巣はボロボロと壊れて破片が床に落下していきました。
スズメバチの巣の内部が見えてきました。
巣の内部は円盤状の構造で何層かに重なっていていたのですが、今回の一撃でほぼ巣の大半を破壊除去できました。
それでもスズメバチの上部の基底部はしっかりと軒下に張り付いており、このときは全てを取り除くことは出来ませんでした。
これだけ破壊したとしても、これでスズメバチの巣が殲滅できたわけではありませんでした。
スズメバチの巣は一度破壊してもそのまま放置しておくと、再び短時間の内に修復されてしまいます。
逃げ出していた働き蜂が巣に帰ってきて修復し始めるからです。
これを阻止するには帰巣してくるスズメバチをすべて退治しなくてはなりません。
破壊したスズメバチの巣の残骸にはたくさんの幼虫は確認出来ますが、成虫の死骸はほとんどありませんでした。
成虫の多くは殺虫剤噴霧をかいくぐって逃げてしまったていたのです。
こうしたスズメバチまでもすべて殲滅しなくては、最後の決着は付いたとは云えないのです。
言い換えればそこまで徹底して駆逐対処しなければ、スズメバチを自宅エリアから完全に追い出すことは出来ないのです。
最後に残ったスズメバチの巣の基底部分を熊手で軒下から掻き落としましたが、ごりごりと掻き落としても巣の痕跡が黒々と残りました。
今回のスズメバチの巣の内部は4層構造まで出来上がっていて、さらに造成途中でしたから、そのままいけば最終的には倍以上に拡大化する可能性がありました。
スズメバチの巣の内部にはすでに相当数の幼虫が育っていましたから、これが成虫になっていたらと想像しただけでもぞっとしました。
スズメバチの巣を撤去して四,五日間はスズメバチが帰巣本能でもとの巣の場所に次々と帰ってきていましたから、その都度、気付いたら殺虫剤を噴霧して追い払っていました。
これで今回はスズメバチとは決着が付いたと思っていました。
ところが一週間ほどして庭の草取りをしている際に、スズメバチに手の甲をいきなり刺されてしまいました。
油断していた訳ではありませんが、このときも防御の仕様がありませんでした。
スズメバチによる被害は今回二度目なので、アナフラキシーショックを危惧したのですが今回も重症化することはありませんでしたが、その痛いこと痛いことやはり刺された部位は腫れてしまいました。
驚いたことに周辺をよく見ると先日駆逐したスズメバチのゲリラ部隊が数匹残っていたようで、元の場所から十数メートルほど離れた場所の庭木に小さな巣を作りかけていたのです。
ゲリラ部隊の登場には驚かされましたし、結果的にはスズメバチの執拗さに最後の最後でやられてしまいました。
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