謎の「第10番惑星」は地球にそっくり!?
数年前に発見された地球によく似た惑星に「プロキシマb」という惑星があります。
この惑星には水が液体で存在可能な状態にあるということで、「ハビタブル惑星」と呼ばれています。
しかもこの惑星は、地球から約4光年先という非常に近いところに位置していることでも注目されています。
そして、そのプロキシマbにはいわゆる広大な海そのものが存在しているかもしれないという研究が報告されていました。
いわゆる地球同様のハビタブル・ゾーンの環境があることから、こうした惑星には地球と似たような生命体の存在が期待されると云うことなのです。
地球のいとこ発見=似た位置に「太陽」も―NASA
【ワシントン時事】地球から1400光年離れた宇宙で、これまで発見された中では、地球と太陽に大きさや位置関係などが最も似た惑星と恒星が見つかったとして、米航空宇宙局(NASA)が2015年7月23日に発表しました。
NASAの専門家はこの惑星を「地球のいとこ」と表現していますが、それまでにも地球によく似た惑星はいくつも発見されていました。
その惑星は地球から白鳥座の方向におよそ500光年離れたところで見つかってていて、「ケプラー186f」と名づけられました。
その大きさは地球の1.1倍と、規模がほぼ同じで、回っている恒星からの距離が適度に離れているために、水が液体の状態で存在する可能性があることが予想されていて、この惑星も生命が存在しうるということです。
そこでNASAは、地球と比較して「双子とまでは言えないが、地球のいとこのようなものだ」と紹介しています。
その後も次々と「ハビタブル惑星」が発見されています。
広大な宇宙空間には、地球そっくりないとこやはとこのような惑星がいくつもあるということです。
双子だったらもっといいのにと思ってしまいます。
ところで2006年に太陽系の9番目の惑星であった冥王星が突然、準惑星に格下げになりました。
結果太陽系の惑星は、いきなり8個に減ってしまったというわけです。
しかしその後の展開としては、太陽系には「第9惑星」があるという学説が俄然台頭してきたのです。
「第9惑星」だった冥王星がその地位を保っていたのなら、当然のことですが「第十番惑星」の存在がここでは実際に議論されていたはずなのです。
Is “Planet 9” actually a primordial black hole?
謎の「第9番惑星」の正体は原始ブラックホールか? 英天文学者が提唱
https://www.technologyreview.jp/s/166031/is-planet-9-actually-a-primordial-black-hole/
出来たら太陽系内でさらに「第十番惑星」が発見されて欲しいと個人的には思っています。
「第十番惑星」なるものには以前から格別な関心があったからなんですが、というのも少年時代に「第十番惑星」セルゲイ・ベリヤ-エフ作:というSF小説を読んでいたからなのです。
それはとてもわくわくするSF小説でした。
小説ではその「第十番惑星」そのものは同じ太陽系にあったのですが、それは太陽を挟んで地球とまったく真反対に位置していて、地球と同じ軌道を公転している謎の惑星というものでした。
地球とその大きさもそっくりな双子の惑星と云うことでしたが、小説では惑星の軌道計算からそれを突き止めた科学者が登場していました。
その謎の惑星は常に太陽の裏側に位置していましたから、同じ公転軌道の上にある地球からはまったく見えなかったのです。
お互いにかくれんぼ状態にあるわけで、これって面白い発想ですよね?
小説ではその謎の「第十番惑星」の存在を求めて、宇宙船で科学者と共に少年が地球から冒険に飛び立つというものでした。
彼等は実際にその「第十番惑星」を発見してどうにか無事に着陸するのですが、その「第十番惑星」には地球とは違って、夜空に2つの月(衛星)が存在していましたし、地上には人類とは異なる未開の巨大ゴリラ人間が住んでいたのです。
そこからは、はらはらどきどきの展開となります。
「第十番惑星」というSF小説は、たしか「少年少女世界科学名作全集10」(1961、昭和36年)のシリーズに含まれていました。
とにかく、いまでは懐かしい一冊です。
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