ギリシア悲劇が暗示された悲恋の物語?
半世紀以上前の1959年に公開された映画「黒いオルフェ」を覚えておられるであろうか?
若い世代では、おそらくご覧になった方は少ないのかも知れない。
「黒いオルフェ」は映画作品としても名作であったが、同時にバックに流れる映画音楽がとてもよかった。
映画ではなくても、そのボサノバ調の方は意外と耳にされているのではないだろうか。
映画はもとより主題歌までいいというのは、名作としての条件が本当に揃っていたことになる。
映画「黒いオルフェ」は、マルセル・カミュ監督のフランス・ブラジル・イタリア合作映画であって、同年の第12回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを、さらにアカデミー賞では外国語映画賞を受賞している。
そもそもこの映画「黒いオルフェ」は、ギリシア神話のオルペウスとエウリュディケの物語を下敷きにしており、その撮影舞台がカーニバルで盛り上がるブラジル、リオデジャネイロに設定されている。
事前にギリシア悲劇やその背景を理解しておくと、俄然映画が理解しやすくなってくる。
映画のストーリーは次のようなものである。
片田舎から出てきた若い娘ユーリディスは、カーニバル見物のため市電に乗って大都市リオ・デ・ジャネイロの中心街に到着する。
そのとき市電の運転手である若者オルフェに始めて遭遇するのであるが、すべてはここから始まるのである。
オルフェは子供たちからも慕われる好青年であり、歌とギターの名手でもあった。
オルフェが劇中で歌ってみせる主題曲のテーマも彼自身が作曲した歌として紹介されている。
オルフェは、従姉妹のセラフィナのもとを訪れたとき偶然にもユーリディスと再会するのであるが、オルフェは次第に魅力的なユーリディスに心惹かれていきミラという恋人がいるにも関わらず彼女との恋に落ちてしまう。
オルフェとミラとはすでにこのとき将来を誓い合った仲であったから、オルフェは二人の女性の間で苦渋するのであるが、運命の赤い糸は奇しくもここでは絡み合っていたのである。
嫉妬深い恋人ミラとの確執もあって、オルフェとユーリディスの二人はそこから一気に悲恋物語へと展開していく。
そしてユーリディスの背後には、悲劇を暗示するかのようにたびたび死神の仮面が迫ってくる。
映画も名作ですが、映画音楽も曲想がぴったりくる感じでロマンチックな名曲です。
是非、「黒いオルフェ」を聴き比べてみてください。
ここで紹介する映画は字幕は出ませんが、物語の展開とその雰囲気とかは十分に鑑賞できます。
Orfeu Negro (黒いオルフェ)/Black Orpheus-Manha De Carnaval
Black Orpheus / Manha de Carnaval - Anna Salleh and friends
Black orpheus
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