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エッセイや歴史情報なども織り交ぜて書いております。柔軟に題材を絞って書いていきますのでどうかよろしくご笑覧のほどお願い申し上げます。

故郷の田舎道を全力で走ってみました!

思い出の田舎道を自転車で走る!
田舎で育ったので、学校に通う道は当然田圃にかこまれた田舎道である。

いわゆる農道であって、そうした畦道などは田舎では子供達の通学路にもなるわけである。

いまでも時たまその田舎の通学路のことを思い出すことがある。

いろいろな思い出のある道でもあるのだ。

天気の日は良かったが、雨の日は舗装などされていないから田舎道はそれこそ泥んこ道であった。

靴など泥だらけで、汚れっぱなしであった。

それでも周りは田圃や畑ばかりであったからとにかく見晴らしだけは良くって、はるか遠くの山まで一望できたし、とにかく自然だけはそこらに溢れかえっていた。

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そんなある日の日曜日、小学校の近くにある塾に歩いて行っていると突然うしろから呼び止められた。

振り返ってみると隣の家の6年生になるクニオちゃんである。

「どこに行きよるとね」

「算盤塾」と私はこたえた。

「同じ方向やけん、自転車に乗せてやるよ」と、クニオちゃんが言う。

私はそのままクニオちゃんの大人用の自転車の後ろに乗った。

多少ふらふらしながらもクニオちゃんは一生懸命ペダルを踏み込む。


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田舎道が大きくカーブしたところに来たとき二人が乗った自転車はうまく回りきれずにカーブの内側に失速して、そのまま田圃側に倒れ込んでしまった。

二人は田舎道から田圃の中へ自転車もろとも突っ込んだ感じで転げ落ちてしまったのだ。

そのとき、「あっ!」と思わず叫んでいたかもしれないが、記憶としては定かではない。

水田や水路ではなく、ちょうど田圃の稲刈りの後だったのでたいして衣服が汚れることもなかった。

怪我もしなかったし、こうしたアクシデントは不幸中の幸いというところである。

クニオちゃんも私も無言でおもむろに起き上がると、また自転車に乗って走り出した。

当時クニオちゃんは私より2歳上であったから、相当にお兄さんに思えた。

普段クニオちゃんは私たちと外で遊ぶときなどに、よく算数の問題を出してきた。

一ひねりしたような問題で、いきなり出題されて何だかクイズみたいで面白かった。

クニオちゃんは、近所ではどうやらずば抜けた秀才らしいと云う話しであった。

それは事実であったようで数十年後に耳にしたのは、そのクニオちゃんは某国立大学教授になったと云うことであった。

それを聞いて驚くというよりは、やはりそうだったかという感慨の方が強い。

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多分教授になったクニオちゃんは、少年の頃二人して田圃に転げ落ちたことなどは覚えてはいないはずである。

何となく、私にはそう思えるのである。








この通学路ではもう一つ思い出すことがある。

小学五年生の頃だったと思うのだが、いつものように田舎の通学路を帰宅していると突然後ろから呼び止められた。

何の気配もなくいきなり名前を呼ばれたのだから驚いたのであるが、振り返ってみると同じクラスのT子ちゃんであった。

T子ちゃんとは同じクラスではあったが、席も離れていて特別話しかけた事もなかったから、このような場所でT子ちゃんにいきなり名前を呼ばれたのにはびっくりというか意外な気がした。

普段のT子ちゃんは物静かな子で、男子と会話するようなこともなかった。

しかもT子ちゃんの通学路はわたしとは真反対方向であったから、このように通学路などで遭遇することはいままで一度も無かったのだ。

T子ちゃんは「自転車に乗せていってあげようか?」と云った。

そのときT子ちゃんは婦人用の大人の自転車に乗ってきていたのだが、わたしは思わず「うん」と云った。

女の子の自転車に乗せてもらったことなどは、それまでなかったことである。


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わたしはT子ちゃんの自転車の後ろに跨がりながら、T子ちゃんはわたしを乗せたままででこぼこの田舎道をうまく走れるのだろうかとか、T子ちゃんと二人乗りしているところを誰かに見られたら囃されるのではないだろうかとかと他愛ないことを思案していた。

女の子後ろに乗せてもらうのは何だかとても気恥ずかしい気がした。

意外なことにT子ちゃんの自転車走行は二人乗りしても安定していて、途中でぐらつくこともなく私の家の近くまで無事行き着いた。

「ここでいいよ。ありがとう」と云って自転車を降りたのであるが、T子ちゃんは無言のままこちらを振り返りもせずにそのまま走って行った。

こうした田舎道はいまでは大抵アスファルトで舗装されてしまっていて、かってのようなでこぼこ道ではなくなってしまっている。


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