ロマノフ王朝末期の不可解な謎!
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ(1901年6月18日 - 1918年7月17日)は、ロマノフ王朝最後のロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后の第四皇女・ロシア大公女として知られる。
1917年の二月革命で成立した臨時政府によって皇帝一家は全員が監禁されるとともに、翌1918年7月17日にエカテリンブルクのイパチェフ館においてヤコフ・ユロフスキーが指揮する銃殺隊によって屋外に連れ出され、裁判手続きを踏まないまま一家は無残にも殺害されてしまった。
この事件によってアナスタシアは父母や兄弟姉妹と共にわずか17歳の若さで銃殺されてしまったとされ、ここでロマノフ王朝は絶えたのである。
ところが不可思議なことにこの事件後、しばらくして奇妙な噂が流れ始めた。
皇帝一家の中でアナスタシアだけが、この殺戮現場から奇跡的に助けられて生存しているという不確かな情報が噂として巷に流れたのである。
同時にアナスタシアの17歳当時の写真などが瞬く間に世間に広がった。
しかもそうした噂だけではなくて、自分がそのアナスタシアだという女性がヨーロッパ各地で次々と現れたのだ。
それも一人や二人ではなかった。
顔が似ているだけでアナスタシアを標榜できる可能性があったのは確かであるが、その数は数十人にも及んだのである。
さらにそれらをきっかけにしてアナスタシア生存の真偽そのものは、当時の社会現象とも相まって不可解な展開を見せはじめた。
これがアナスタシア生存説のきっかけであるが、20世紀の歴史的なミステリアスな謎の事件として半世紀以上にわたって衆目を集め続けることとなった。
アナスタシアといわれる女性が現れる度にその真偽が個別に検証されていったのであるが、多くの女性が自分が生き残ったアナスタシア本人であると主張した。
彼女らは家族が殺害された状況で自分がどのようにして生き延びたかについて様々な物語を提供したことでも有名になり、そこから本や映画、TVドキュメンタリーまでが創られるといったこともあってさらに話題を呼んだ。
なかでも最も有名なのがアンナ・アンダーソンという女性であった。
彼女はアナスタシアを騙った当時の有名人であり、いまでは王族偽装者の一人とされているのだが、それでも当時彼女を支持支援する人は少なくなかった。
ファンクラブのような取り巻き連中がいたのであるが、その裏では金銭に絡んだ理由が隠されていもいた。
このようにたくさんの偽物のアナスタシアが出現した背景には、父親であるニコライ2世がアナスタシアのためにイングランド銀行に預けていた遺産1000万ポンドの信託金の受け取りが目当だったのではなかったのかというわけである。
要するに生き残ったアナスタシアが、その唯一の遺産相続人であったのだ。
当時の1000万ポンドの価値は不明だが、現在で云うなら数百億円の貨幣価値はあったはずであるから、欧米の多くの詐欺師が食指を伸ばしたであろうことは容易に察せられるであろう。
当然のことであるが、こうしたアナスタシアなる女性が本物であるのかどうかは詐欺事件としても調べられたはずである。
しかしながらアンナ・アンダーソンの場合は最後まで詐欺なのかどうか白黒が付けられなかった。
それほど巧妙に仕組まれていたと云うことである。
アナスタシアといわれる女性の出現と1000万ポンドの巨額の信託金が絡んでいるということから、これは裏を返せば世紀の詐欺事件でということになる。
ついにはこのことを題材にしてイングリット・バーグマン主演の映画も作られ大ヒットしたから、いよいよアナスタシアの事件は世間の注目を集めることとなった。
映画ではボーニンというロシアの将軍が主人公の背後で画策するスリリングな展開であったが、映画は日本でも「追想」という題名で公開されヒットした。
しかしながらこの事件はいつの間にか世間から忘れ去られてしまった。
忘れられたというより、事件そのものの決着が付けられたのだ。
現在、二十一世紀初頭までにロシア国内で徹底した追跡調査が行われた結果、これら皇帝家族全員の遺骸が確認されたとされている。
ここに至ってアナスタシアの死亡がようやく確定したのである。
また2000年にロシア正教会によってアナスタシアら皇帝一家は新致命者として列聖された。
Anastasia Nicholeavna Romanov -her true story
Immortal Movie Trailer 『追想(Anastasia)』 予告編 Trailer 1956.
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