いい円安、好ましい円高、どちらが好き？
いまも大して事情は変わらないと思うけど、ちょっと以前だと中国旅行で買い物をしたとき相手が日本人とみると、お釣りに偽札の元を混ぜて手渡されることがあった。
そうした偽札は相当量市中に出回っていたようで、中国国内でデジタルでの決済がいろいろな形で急速に普及進展した背景には意外にもそうした国内事情が絡んでいたはずなのである。
いまどき偽札と言われても日本人にはピントは来ないのであるが、先般知り合いの家屋修理の業者さんに代金を支払う際にいきなり妙な機械を持ち出されたときには驚いてしまった。
業者さんによると集金時に、ときたま偽札を掴まされるときがあるのだという。
しかも目で見ただけでは、いまどきの偽札は簡単に判別できないらしい。
実際には銀行に入金する際に偽札が弾き出されて始めて気付くのだそうだが、それに対処するためにいつも集金の際にはお札専用のの自動判別計算機を持ち歩いているのだという。
これにはびっくりである。
業者さんはその偽札がどこで手渡されかの心当たりがあったとしても、成り行きとして後から相手にいちいちクレームは付けられないのだともいう。
そこには取り引きの関係もあって、相手に悪意があろうとなかろうと確かな証拠が無い限り、受け取った後からいちいち談判することなど無理な話しなのだそうだ。
結局のところこうした現金を手渡ししている以上、間抜けな人間が回り回って偽札を掴まされる結果になるというわけである。
そういうこともあって、苦肉の策としてまとまった支払いがあるときには事前に専用のお札自動判別計算機を持参していくと云うことであった。
その専用機は数十万するハイテクの機械なのだそうで、目の前でパタパタとその小型の自動判別機は軽快な音を立てて作動していた。
これは海外ではなくて日本国内での話であって、このような特異な情報は一般市民にはまったく関係ないのかも知れない。
それこそ金融機関関係者には日常的な当たり前の話しだろうが、一般市民からみればまったくこの手の話しには付いてはいけないわけである。
現代においてはハイテク技術を使ってスーパーＫのコピー偽札が海外で造られているという話しはニュースで聞いたことがあったが、これだけ身近にあるとなると、一般市民とてうかうかとはしておられない気分になるではないか。
すでに次の新しい日銀新札も用意されているそうだが、いずれいまのようなペラペラのおもちゃのような紙のお札は消えていくのではなかろうか。
参考資料
①関西「1万円ニセ札工場」にリアル潜入（1）紙幣の偽造で「無期懲役」も
②関西「1万円ニセ札工場」にリアル潜入（2）ニセ札の印刷自体は中国で
③関西「1万円ニセ札工場」にリアル潜入（3）釣りの9千何百円を丸儲け
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